【1月30日 AFP】加藤勝信(Katsunobu Kato)厚生労働相は30日の国会で、新型コロナウイルス感染拡大の中心地とされる中国の武漢(Wuhan)から29日に第1便のチャーター機で帰国した200人余りの日本人のうち3人が、同ウイルスに感染していることが確認されたと明らかにした。3人のうち1人は症状が出ているが、2人は症状がないという。日本人の感染者は11人になった。

 29日には、最近海外への渡航歴のないツアーガイドの女性が感染したことが明らかになっていた。この女性は先に感染が確認されていたバス運転手の男性と同じバスに乗務していた。バス運転手の男性は武漢への渡航歴がなく、1月に武漢からのツアー客2団体をバスに乗せた後に症状が出たと話している。

 加藤厚労相は、ツアーガイドの女性は日本での感染者としては8人目で、国内でのヒトからヒトへの感染例としてはバス運転手の男性に続く2人目だとみられると述べ、まったく新しい状況になったと指摘した。(c)AFP