【1月30日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP)に参戦するヤマハ(Yamaha)は29日、ファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が、2021年からバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)に代わり、ファクトリーチームのライダーを務めると発表した。

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 20歳のクアルタラロは、MotoGPクラスのデビューシーズンとなった昨年、サテライトチームに当たるペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)から19戦に参戦し、7度の表彰台を獲得するなど活躍。2021年と2022年はファクトリーチームのモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)にステップアップすることになった。

 一方、来月に41歳になるベテランのロッシは、まだトップレベルで戦える手ごたえがあるか見極めた上で、今年のどこかの時点で去就を決めるという。ヤマハによれば、ロッシは2020年シーズンの7、8戦目まで戦ってみて、2021年も現役を続けるか判断する。

 仮に来年もMotoGPに参戦することを選んだ場合は、「ファクトリースペックのバイクと技術サポート」をヤマハが用意し、サテライトチームから戦う可能性が高いという。ロッシ本人は「昨季にも同じことを言ったが、決断を急がず、もう少し時間をかけたい」と話している。

 2020年シーズンは、3月8日に開幕戦のカタールGP決勝が行われ、11月中旬のバレンシアGPでフィナーレを迎える。プレシーズンテストは、2月7日から9日にかけてマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)で行われる。(c)AFP