【12月2日 AFP】イタリアを代表するオートバイレーサーのバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)は1日、レースをやめるのを恐れていることに加え、二輪でのキャリアを終えたら四輪の世界に転向する意向を示した。

 世界ロードレース選手権(WGP)の全カテゴリーを通じて9度の総合優勝を誇る38歳のロッシは、フランスでルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)に出場することが夢だと語った。今週末には通算6度目の優勝を目指してモンツァ・ラリーショー(Monza Rally Show 2017)に出場し、フォード・フィエスタ(Ford Fiesta)を操縦することになっている。

 ロッシはこの日地元ラジオに対し、「やめることが怖いんだ。MotoGPでのキャリアを終えたら、その先の10年は四輪スポーツに参戦する。できるだけ長く競技をしていたいし、そのつもりだよ。普通の人生というものを少し恐れている」と話すと、家族を持つ時間はまったくないとつけ加えた。

「まだ独身でいるよ。ずっとレースに出ているから、安定した関係を築くことは難しい。だから、自分はオートバイと幸せな結婚生活を送っていると言っておこう。いつも僕の愛情に報いてくれるわけじゃないけどね」

 ロッシは今年9月に事故で脊椎と腓骨(けいこつ)の重複骨折に見舞われ、わずか3週間後にはレースに復帰したものの、今季はキャリア10度目の世界タイトル獲得は逃してしまった。2018年シーズンは3月18日に決勝レースが行われるカタールGPで開幕する。(c)AFP