【1月22日 AFP】米テキサス州の高校がドレッドヘアの長さを理由に黒人の生徒に対して停学処分を科し、人権活動家らの間から人種差別による不当な処分だとの非難の声が上がっている。

 テキサス州ヒューストン(Houston)郊外のモンベルビュー(Mont Belvieu)にあるバーバーズ・ヒル高校(Barbers Hill High School)に通うデアンドレ・アーノルド(DeAndre Arnold)さん(18)は何年間も同じ髪形を続けていたが、学校側は最近、アーノルドさんの髪形が服装規則に違反しているとの決定を下した。

 またアーノルドさんは、卒業式の舞台に上がって卒業証書を受け取ることができなくなるかもしれない、と警告された。

 カリブ海(Caribbean Sea)のトリニダード・トバゴ出身であるアーノルドさんの家族は20日、服装規則に抗議するため反人種差別運動の活動家らと一緒に学校の教育委員会を訪れた。

 母親のサンディー・アーノルド(Sandy Arnold)さんは地元テレビに対し、息子の髪形は「彼の文化の一部」であり、「息子を理髪店の椅子に座らせて、『デアンドレ、高校を卒業するために髪を切らなきゃいけない』なんてことはできない」と語った。

 一方、差別だとの非難に対して同校が属する学区側は「髪形に規則はない。制限しているのは長さだ」とし、正当な処分だと主張している。

 同校のウェブサイトに掲載されている服装規則には、「男子生徒の髪はTシャツの首回りより下に伸ばさないか、首回りより下にならないようまとめるなどしなければならない。前髪は眉まで、左右は耳たぶよりも下に届かないようにすること」と書かれている。

 黒人差別に対抗する運動「Black Lives Matter(黒人の命も大切)」の活動家、アシュトン・ウッズ(Ashton Woods)さんは教育委員会との会合後、服装規則は「白人のために白人によって定められたもので、黒人社会を傷つけている」と現地メディアに語った。

 同校の学区内で学ぶ生徒5300人以上のうち、白人が占める割合は70.6%に上り、黒人はわずか3.1%だという。(c)AFP