【1月10日 AFP】米下院は9日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領のイランに対する軍事行動を制限する決議案を賛成224、反対194で可決した。議員らは、議会の戦争遂行権限をホワイトハウス(White House)から奪還することを目指している。

 決議案は、議会の承認を得ない限り、大統領がイランに対する軍事行動を取ることはできないとする内容で、法的拘束力はない。

 採決はおおむね党の路線に沿って行われたが、共和党議員3人がトランプ氏に造反し、民主党の決議案に賛成した。

 トランプ氏がイランのガセム・ソレイマニ(Qassem Soleimani)司令官の殺害を命じ、イランが報復としてイラクの米軍駐留基地をミサイルで攻撃するなど、両国間の緊張が高まり、戦争に発展する懸念が生じていた。(c)AFP