【1月9日 AFP】チェコの高等裁判所は8日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で2度の優勝を誇る女子テニスのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)をナイフで襲撃した男に対し、一審より重い禁錮11年の判決を言い渡した。

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 チェコ東部オロモウツ(Olomouc)の高等裁判所は、「訴因を重暴行罪からより刑期の長い重強盗罪に変更した。正当な判決だ」と述べている。

 現在世界ランキング7位のクビトバは、2016年12月にチェコ東部のプロスチェヨフ(Prostejov)にある自宅に侵入してきた男と争った際、利き手の左手にキャリア続行が危ぶまれるほどの大けがをした。

 現在別の罪で収監されているラディム・ゾンドラ(Radim Zondra)受刑者は昨年3月、地方裁判所から禁錮8年の判決を言い渡された。同受刑者と検察側は判決を不服として控訴していた。

 医師からは指を失うことになるかもしれないと最悪の可能性も伝えられたが、2011年と2014年にウィンブルドンを制した29歳のクビトバは、そこから回復して順調にキャリアを築いている。

 現在はブリスベン国際(Brisbane International 2020)に出場し、昨年決勝に進んだ全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)への態勢を整えている。(c)AFP