【1月7日 AFP】(更新)米ハリウッドの元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)被告(67)の性犯罪疑惑をめぐる注目の公判が6日、ニューヨークで始まった。公判はセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」にとって重要なもので、ワインスタイン被告は有罪となれば終身刑を言い渡される可能性がある。同日、被告はカリフォルニア州ロサンゼルスでも性的暴行の罪で起訴された。

 2年余り前に始まった#MeToo運動では、ワインスタイン被告をめぐる数々の疑惑の浮上をきっかけに、職場で横行する性的暴行に対する怒りが広がり、数十人の男性権力者が失脚した。

 黒のスーツを着たワインスタイン被告は、弱々しい様子で歩行器を使いながらニューヨーク・マンハッタン(Manhattan)の裁判所に入った。

 裁判所前ではデモが行われ、参加者らは「サバイバーのために正義を」などと書かれたプラカードを掲げ抗議。ワインスタイン被告の被害者として名乗り出た著名女優のうちの2人、ローズ・マッゴーワン(Rose McGowan)さんとロザンナ・アークエット(Rosanna Arquette)さんも参加した。

 初日の公判は主に法的手続きに関するもので、1時間強で終了。判事は、陪審の隔離を求めた弁護側の要求を退けた。

 またワインスタイン被告は6日、ロサンゼルスとビバリーヒルズ(Beverly Hills)で2013年2月に女性2人に対して性的暴行を加えた罪で新たに起訴された。この件については2年にわたって捜査が続けられていた。(c)AFP/Jocelyne Zablit with Peter Hutchison in New York