【12月30日 AFP】米アフリカ軍(AFRICOM)は29日、ソマリアのイスラム過激派武装勢力「アルシャバーブ(Al-Shabaab)」への空爆を同日開始し、「テロリスト」4人を殺害したと発表した。

 空爆開始の前日28日には、過去2年間のソマリアで最大規模の自動車爆弾攻撃が首都モガディシオの繁華街であり、少なくとも79人が死亡した。

 AFRICOMは「ソマリア連邦政府の協力の下、29日にアルシャバーブを標的とした空爆」を2か所で3回ずつ実施したと発表した。アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装勢力。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がソマリア南部を「戦闘が活発な地域」と宣言して以降、米軍のソマリアへの攻撃は激化した。今年、空爆の実施率は急上昇。AFRICOMは4月、2017年4月以降にソマリアで実施した110回の空爆で800人以上が死亡したと発表した。

 28日の自動車爆弾攻撃の犯行声明は出ていないが、モガディシオではアルシャバーブによる自動車爆弾攻撃や襲撃が頻繁に発生している。(c)AFP