【12月28日 AFP】(更新、写真追加)ソマリアの首都モガディシオで28日、自動車爆弾による大規模な爆発が発生し、警察によるとこれまでに少なくとも79人が死亡、約100人が負傷した。負傷者が多いため、死者は増える恐れがあるという。ソマリアで起きた爆発事件としては過去2年で最大の規模となった。

 爆発はモガディシオ南西部に位置し、検問所と税務所があるために交通量が多く、混雑した交差点で発生。死者のうち少なくとも16人は、爆発に見舞われたバスに乗っていた大学生だった。メブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相はツイッター(Twitter)でトルコ国籍の2人が死亡したと明らかにした。

 これに先立ち民間の救急事業者「Aamin Ambulance」の代表であるアブドゥカディル・アブディラフマン・ハジ(Abdukadir Abdirahman Haji)氏はAFPに対し、「われわれが確認した犠牲者の数は、死者数が76人、負傷者数が70人だ。数字はさらに増加する可能性がある」と述べていた。

 また警察当局のイブラヒム・モハメド(Ibrahim Mohamed)氏は、爆発について「壊滅的」と評し、「死者の中に、おそらく建設技師であるトルコ国籍者2人に含まれることを確認した」と話していた。

 犯行声明は出ていないが、モガディシオは、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装組織であるアルシャバーブ(Al-Shabaab)が、自動車爆弾などで仕掛ける攻撃にたびたび見舞われている。(c)AFP