【12月29日 AFP】(更新、図解追加)米ニューヨークで28日夜、ユダヤ教の指導者宅で同教の祭日「ハヌカ(Hanukkah)」を祝うパーティーが開かれていたところ、何者かが押し入り、刃物で5人を刺して負傷させた。当局が明らかにした。

 現地のユダヤ教正統派公共問題評議会(OJPAC)はツイッター(Twitter)への投稿で、「今晩9時50分(日本時間29日午前11時50分)、多数の人が刺されているとの通報が入った。現場はハシド派(超正統派)のラビ(ユダヤ教指導者)の家で、5人が刺し傷を負い、地元の病院へ搬送された。5人は全員、超正統派の教徒だ」と発表した。2人は深刻な容体だという。

 地元のラマポ警察(Ramapo Police)がフェイスブック(Facebook)上で明らかにしたところによると、容疑者は身柄を拘束された。

 米テレビ局CBSニューヨーク(CBS New York)の報道によると、ユダヤ教徒の住民が多い同州モンゼイ(Monsey)にあるラビの家に刃物を持った男が押し入り、少なくとも3人を傷つけた上で逃走した。当時、教会ではユダヤ教の祭日「ハヌカ(Hanukkah)」の祝典が行われており、中には数十人がいたという。

 OJPACハドソンバレー(Hudson Valley)地区の幹部は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に、被害者の一人はラビの息子だと語った。

 近年米国ではユダヤ教徒を標的とした襲撃が相次いでいる。

 今月に入り、ニューヨーク郊外ではユダヤ教の戒律に従った「コーシャー」食品を扱う店が銃撃され、容疑者2人を含む6人が死亡した。(c)AFP