【1月7日 AFP】2019-20スキージャンプW杯は6日、オーストリアのビショフスホーフェン(Bischofshofen)で伝統のジャンプ週間(Vierschanzentournee)最終戦を兼ねた個人第11戦が行われ、ダヴィド・クバッキ(Dawid Kubacki、ポーランド)が優勝を果たし、ジャンプ週間の総合優勝を見事に飾った。一方、最終日を7位で終えた小林陵侑(Ryoyu Kobayashi)は総合4位に終わり、連覇を逃した。

 ジャンプ週間の第1戦と第2戦で3位につけ、4日に行われた第3戦では僅差で2位となった29歳のクバッキは、安定した成績で総合制覇を遂げた。

 2010年代はW杯で1勝しか挙げられていなかったものの、昨年行われたノルディックスキー世界選手権(FIS Nordic World Ski Championships 2019)の個人ノーマルヒルを制したクバッキは、1本目で143メートル、2本目で140.5メートルの飛躍を見せて合計300.9点を獲得し、合計291点のカール・ガイガー(Karl Geiger、ドイツ)を2位に抑えた。

 また、ドイツ・ガルミッシュパルテンキルヘン(Garmisch-Partenkirchen)での第2戦でヒルレコードに並ぶ143.5メートルの大飛躍を見せ、予想外の優勝を飾ったマリウス・リンビク(Marius Lindvik、ノルウェー)はこの日合計289.4点で3位となり、ジャンプ週間の総合順位でも2位に入った。

 総合優勝を果たしたクバッキにとっては、大本命とみられていた小林陵侑(Ryoyu Kobayashi)が本調子でなかったことも追い風となった。

 昨シーズンのジャンプ週間で全勝優勝を飾った小林は、独オーベルストドルフ(Oberstdorf)での第1戦こそ制したものの、その後は4位、14位、7位と成績を残せなかった。(c)AFP