【12月25日 AFP】10月1日から反政府デモが続くイラクで24日、ここ数週間下火になっていたデモが再び激しさを増した。政府は政治的行き詰まりを打開しようとしているが、手詰まり感は一層強まっている。

 首都バグダッドの主要デモ拠点となっているタハリール広場(Tahrir Square)には、24日の朝早くからデモ参加者らが集まり始めた。デモ隊は、無能で汚職がまん延しているとみなす統治制度の中で次期首相に名前が挙がっている人たちへの反対を表明した。

 デモ参加者の相次ぐ殺害を受け、抗議デモはここ数週間で勢いが弱まっていた。しかし、汚職や失業に抗議する大規模なデモを受けて11月に辞意を表明したアデル・アブドルマハディ(Adel Abdel Mahdi)首相の後任をめぐり政党間で論争が繰り広げられる中、デモは再び勢いを取り戻した。(c)AFP/Sarah Benhaida