【12月24日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、93)が25日にテレビを通じて発表するクリスマス恒例のビデオメッセージの一部が事前公開された。その中で女王は、2019年を「非常に多難な」年だったと振り返っている。

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 差し迫る英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐって国内は分裂し、英王室は複数のスキャンダルにのみ込まれた。中でも、エリザベス女王の息子アンドルー王子(Prince Andrew)は、未成年少女を性的目的で人身取引した罪で起訴された米富豪、故ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)被告との交友関係をめぐり公務から身を引くことを余儀なくされた。

 アンドルー王子は英BBC放送のインタビューでエプスタイン被告の被害女性の一人と性行為に及んだとの疑惑を否定して幕引きを図ったが、嘲笑を浴び、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)内部でも批判されたと報じられている。

 また女王の夫のフィリップ殿下(Prince Philip, Duke of Edinburgh)は現在、病院で治療を受けている。

 事前公開されたメッセージの一部で女王は、イエス・キリスト(Jesus Christ)の人生は和解の重要さを指し示していると述べ、「もちろん、道は常に平たんであるとは限らない。今年は時折非常に多難だと感じることもあったかもしれない。しかし、小さな歩みによって大きな変化をもたらすことはできる」と語っている。(c)AFP/Dmitry ZAKS