【12月21日 AFP】競泳の新設大会、国際水泳リーグ(International Swimming LeagueISL)は20日、米ラスベガス(Las Vegas)で決勝大会初日が行われ、男子400メートル個人メドレーで瀬戸大也(Daiya Seto)が短水路の世界新記録となる3分54秒81をマークした。

 欧州に拠点を置くクラブのエナジー・スタンダード(Energy Standard)に所属する瀬戸は、シリーズ初参戦で大会を席巻した。

 来年の東京五輪で活躍が期待されるスター選手の瀬戸は、2010年にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で行われた第10回世界短水路選手権(FINA Short Course World Swimming Championships 2010)で、米国のライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が記録した短水路の世界記録3分55秒50を更新。2位に入った英国のスコット・ダンカン(Scott Duncan)は3分59秒81だった。

 一方、7月に開催された第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)で金メダル6個を含む合計8個のメダルを手にした米国のケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel)も、男子50メートル自由形で20秒24をマーク。2014年にカタールの首都ドーハで行われた第12回世界短水路選手権(FINA Short Course World Swimming Championships 2014)で、フランスのフローラン・マナドゥ(Florent Manaudou)が記録した20秒26の世界記録を塗り替えた。

 東京五輪を目指して今年から現役に復帰したマナドゥは、同種目で20秒69の2位に入った。

 今年から新設されたこの大会は、シリーズが6戦まで行われた後、ラスベガスでの決勝大会を迎えた。その目的は競泳界の改革となっており、競技統括団体である国際水泳連盟(FINA)の傘下から抜け出し、選手やファンを等しく盛り上げるべく素早いペースのフォーマットで行われ、高額賞金が提供される。その決勝の地として、きらびやかなカジノの都市であるラスベガスは完璧な場所と評判になっている。(c)AFP