【12月17日 AFP】イランの国営イラン通信(IRNA)は16日、同国のハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領が20日に日本を初訪問すると報じた。イラン大統領の来日は19年ぶり。

 IRNAはアッバス・アラグチ(Abbas Araghchi)外務次官の話として、訪問は1日のみの日程で行われ、「非常に集中的」なものになると報道。今回の訪問は、イランが米国から最大限の圧力をかけられ、国際社会からイランを孤立させようとする多くの策略に直面する中で実施されると伝えた。

 イラン政府のアリ・ラビイー(Ali Rabiei)報道官はこれに先立つ記者会見で、訪日時の協議では2か国の「経済関係拡大」が焦点になると説明。「ロウハニ師の訪日は米国との交渉などの問題とは関係がない」とし、訪日の焦点が2国間関係にあることを強調しながらも「ただ、日本の友人らからは通常、メッセージやイニシアチブの伝達があり、われわれはそれを歓迎し、(中略)真剣に検討する」と述べた。

 イラン大統領の来日は2000年以来。ロウハニ師は安倍晋三(Shinzo Abe)首相と会談する見通し。安倍首相は今年6月、ペルシャ湾(Persian Gulf)での米国とイランの緊張緩和を目指しイランを訪問していた。(c)AFP