孫がスーパーゴールの秘話明かす、「ギアを上げる」前にはパスの選択肢も
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【12月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属する孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)は8日、バーンリーFC(Burnley FC)戦でのスーパーゴールを振り返り、「ギアを上げて」得点する前に、パスを出すつもりだったと明かした。
7日の試合で自陣深くからドリブルを開始した孫は、そのまま独力でゴールネットを揺らし、この得点はトッテナム史上最高のゴールの一つと称賛されている。
トッテナムを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、ブラジル代表のレジェンドであるロナウド(Ronaldo)氏がFCバルセロナ(FC Barcelona)時代の1996年にSDコンポステーラ(SD Compostela)戦で決めたゴールを引き合いに出し、韓国代表を「ソナウド」と絶賛した。
だが孫は、リオネル・メッシ(Lionel Messi)やジョージ・ウェア(George Weah)氏と比較される見事なカウンターを仕掛ける前、実際にはデレ・アリ(Dele Alli)へのパスを考えていたという。
「左サイドをデレが走っていて、バーンリーの選手がたくさん見えた」「まず最初にデレにパスしようとした。彼はオープンだったが、相手の一人が彼についていったのでオープンではなくなった」
「それから『自分で行くべきか?』と考えてギアを上げた。ギアを上げる最適なタイミングだった」
「その2、3秒後には自分がゴール前にいたので驚いた。こういったゴールを特にホームで決めることができたのは誇らしいし幸せだ。信じられない」
今季公式戦10得点を挙げている謙虚な27歳は、相手GKニック・ポープ(Nick Pope)と1対1になったときに、驚異の独走が無駄に終わるのではないかと心配したと認めている。
クラブ公式チャンネルのスパーズTV(Spurs TV)で孫は、「実際のところ走った後は本当に疲れていた」と話した。
「だがフィニッシュの場面ではまだ集中していた。このアクションをフィニッシュさせたかった。そう十分にイメージしたら、次に外したら本当に腹立たしいだろうと想像した」
「なので集中していいフィニッシュをするよう努めた。決めることができて本当にうれしい。自分的には難しいゴールだが、すべての得点が特別なもの」
「ドリブルとゴールが好きなので、こういう得点は本当にスペシャルだ。こういった特別な気持ちになれて感謝しかない」 (c)AFP