【12月7日 CNS】中国の大手旅行プラットフォーム「去哪儿(Qunar.com)」のデータによると、「温泉」や「スキー」で検索すると、旅行商品の約7割の行先は日本だ。旅行専門家によると、近年、日本は中国人旅行客へのビザ発給条件を緩和しており、需要が上昇し、便数の増発や航空券の平均価格下落から、日本への旅行コストは下がっている。

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 観光庁によると、訪日外国人旅行者の中で、中国人が最多となっている。2019年上半期の訪日外国人旅行者は1663万人、そのうち中国内地からの旅行者は453万2500人と約3割を占めている。

 訪日者の増加に伴い、日中間のフライトも増加している。国土交通省の統計によると、2019年10月27日から2020年3月28日までの間、日中間の定期フライトは毎週1406便で、今年の夏季と比べ224便増加となっている。日本発着の国際フライトの中で、中国路線は27%を占める。

 フライトの増加により、航空券の平均価格は一定程度下がっている。「去哪儿」を見ると、12月上旬の中国の一部都市から日本までの往復航空運賃は税込みで1000元(約1万5000円)を切っている。

 旅行専門家によると、2020年の春節(旧正月、Lunar New Year)の期間も日本旅行の人気は依然高い。東京、大阪、札幌などは春節期間中の海外旅行の行先ランキングトップ10に入り、安定して上昇中だ。中でも、名古屋は突出しており、前年同期で200%近い増加幅となっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News