【12月2日 AFP】19中国スーパーリーグ(1部)は1日、第30節の試合が行われ、広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)は上海申花(Shanghai Shenhua)を3-0で下して通算8度目となる優勝を果たし、クラブから「修正能力に欠ける」と批判されていたファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督が指導者として初の主要タイトルを獲得した。

 シーズン最終節となったこの日、北京国安(Beijing Guoan)が逆転で優勝するには、ホームで山東魯能(Shandong Luneng)に勝利し、広州が上海申花に敗れる必要があった。北京は91分に決勝ゴールを挙げ3-2で勝利したが、広州がホームで上海申花に快勝したため、逆転優勝の望みは消えた。

 数週間前は解任の危機に直面しているかに思われていた46歳のカンナヴァーロ監督は、指導者キャリアでの初の栄光を手にしている。

 首位に立つも不調に陥っていた広州は、カンナヴァーロ監督に「企業文化研修」に出席するよう命じ、キャプテンの鄭智(Zhi Zheng、ジョン・ジー)に暫定指揮官を任せていた。

 11月初め、結局カンナヴァーロ監督は留任することになったが、同指揮官には「中国スーパーリーグで優勝するために、選手のあらゆる能力を引き上げ」なければならないという警告が出ていた。

 広州はその後、前年王者である上海上港(Shanghai SIPG)戦など2試合で順当に勝利を収め、リーグタイトルにあと一歩というところまで来ていた。

 パウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')とタリスカ(Anderson Talisca)が復活の中核を担った広州は、前半終了間際に韋世豪(Wei Shihao、ウェイ・シーハオ)が先制点をマーク。

 また、55分には韓国代表の朴志洙(Ji-Soo Park)が追加点を挙げると、カンナヴァーロ監督のもとに駆け寄り、指揮官と抱き合ってゴールを喜んだ。

 さらに、ブラジル出身の中国代表FWエウケソン(Elkeson)にもゴールが生まれ、勝ち点を72にまで伸ばした広州が、同70の北京や同66の上海上港らを抑え、リーグタイトルを獲得した。(c)AFP