【9月11日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)のアジア2次予選は10日、各地で試合が行われ、グループAの中国は、ブラジル出身のエウケソン(Elkeson)が代表デビューを飾り、2得点を挙げてモルディブ戦での5-0の大勝に貢献した。

 30歳のエウケソンは8月、予選突破の可能性を高める切り札として中国代表に初招集されたが、この日のモルディブ戦では終盤のPKながら2ゴールを決め、期待に応えた。

 試合を支配した中国は、34分に呉曦(Xi Wu、ウー・シー)、45分に武磊(Lei Wu、ウー・レイ)がゴールを決め、2-0でハーフタイムを迎えると、後半に3本のPKを獲得。65分の1本目のキックは楊旭(Yang Xu)が蹴ったが、83分とアディショナルタイムのPKではエウケソンがゴールを挙げ、大勝を収めた。

 世界有数のスポーツ大国にして経済大国として、大きな影響力を持ちながら、サッカーではW杯本大会に一度しか出場できていない中国は、これまでの方針を転換し、外国生まれの帰化選手の代表招集を認める方向へかじを切った。

 中国サッカー協会(CFA)の新会長に就任した陳戌源(Chen Xuyuan)氏は8月、国営新華社(Xinhua)通信に対して「われわれはカタールに行きたい」「帰化選手は代表チームの短期目標を達成する手助けとなるだろう」「現在までのところ、中国にルーツを持つか否かにかかわらず、国内のクラブでプレーする合計9人の帰化選手がCFAに登録している。その一部に関しては、現在も帰化申請の途中となっている」と話していた。(c)AFP