元サッカー指導者のファーベーク氏が63歳で死去、豪をW杯に導く
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【11月29日 AFP】オランダ出身の元サッカー指導者で、オーストラリア代表を2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)に導いたことで知られるピム・ファーベーク(Pim Verbeek)氏が、がんにより63歳で亡くなった。28日にオランダメディアが報じた。
同国1部・エールディビジのスパルタ・ロッテルダム(Sparta Rotterdam)一筋でプレーし、25歳で引退したファーベーク氏は、指導者に転向すると韓国代表やオマーン代表といったチームを率い、韓国ではアシスタントコーチとして、4強入りを果たした2002年のW杯日韓大会(2002 World Cup)と2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)を経験した。
2007年には、W杯予選が開幕する数週間前のタイミングでオーストラリアの監督に就任。オーストラリアはディック・アドフォカート(Dick Advocaat)氏と契約を結んでいたが、同氏がロシア1部リーグのFCゼニト(FC Zenit)を率いることにしたため、2002年のW杯で韓国の監督を務めたフース・ヒディンク(Guus Hiddink)氏がファーベーク氏を推薦した。
2010年のW杯南アフリカ大会でドイツとの初戦に0-4で敗れたオーストラリアは、続くガーナ戦を1-1で引き分け、最後はセルビアを2-1で下したが、得失点差により決勝トーナメント進出はならなかった。
その後、数年にわたってU-23モロッコ代表を率いたファーベーク氏は、2016年にオマーン代表の監督に就任し、今年の第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)ではチームを初のベスト16に導いた。
イランに屈し敗退となった後にファーベーク氏は監督業からの引退を発表し、サッカー界で仕事をするのはこれが最後になるだろうと明かしていた。(c)AFP