【11月28日 AFP】サッカー元スウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が、母国のストックホルムを本拠地とするハンマルビーIF(Hammarby IF)の株式約25パーセントを取得したことが、同クラブによって27日に明らかになった。

 米国のスポーツ・娯楽産業を展開しているアンシュッツ・エンターテイメント・グループ(Anschutz Entertainment GroupAEG)によると、38歳のイブラヒモビッチはAEGが所有していたハンマルビーの株のうち、50パーセントを取得したとされている。

 先日、契約が切れる今年いっぱいで米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)を退団すると発表したイブラヒモビッチだが、ハンマルビーでプレーするつもりはないといい、「アルスヴェンスカン(スウェーデン1部リーグ)に戻るつもりはないと10年間言い続けてきた。それはあり得ない」と地元スポーツ紙に語った。

「ハンマルビーとAEGのチームとは、今回の件に関して可能な限り世界中に広めることで合意していた。スウェーデン国内だけでなく、世界中から注目されたいと考えていた」

 一方、ハンマルビーの会長はコメント文で、「このニュースを聞いてからそれほど時間はたっていないが、もちろん非常にわくわくしている」と述べた。

 ハンマルビーは19世紀に創設されたものの、サッカークラブを立ちあげたのは1915年になってからで、国内リーグのタイトルを獲得したのは2001年の一度だけ。1999年にキャリアを開始したイブラヒモビッチの古巣マルメFF(Malmo FF)にとっては、ライバルチームでもある。

 これまで世界の強豪クラブでプレーしてきたイブラヒモビッチは、10月にマルメのホームスタジアムの外に自身の銅像が建てられた。それほど地元のファンから愛されているが、今回のことで反発はないと考えているといい、「彼らは失望などしないと分かっている。自分がMFF(マルメ)にしてきたことは永遠に残っていく。これは全く別の話だ。キャリアをスタートした場所とは何の関係もない」と語った。(c)AFP