【11月27日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は26日、同教会の本質的な教えをまとめた公式教義書「カテキズム(要理書)」に、核兵器の使用と保有は「倫理に反する」と明記する意向を示した。フランシスコ教皇は第2次世界大戦(World War II)中に原子爆弾が投下された広島と長崎への訪問を終えたばかり。

 日本訪問を終えてローマに戻る機上で、教皇は記者団に対し「私は核兵器の使用は倫理に反すると言ってきた」と語り、「これはカトリック教会のカテキズムに入れなければならない。(核兵器の)使用のみならず、所有もだ」と述べた。さらに「政府の狂気で人類が破滅する恐れがある」とも述べた。

 原子力発電については完全な段階的廃止までは求めず、その使用には危険が伴うとの考えを示すにとどまった。(c)AFP