【11月21日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が20日、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)とATPカップ(ATP Cup)の将来的な合併を提案した。

 119年の歴史を持つデビスカップは今年から形式が一新され、スペイン・マドリードで18日から始まった決勝ラウンドでは、18か国が1週間の短期決戦に臨んでいる。

 以前のシステムでは、決勝まで勝ち進んだ場合、年に4回週末に試合が組まれ、すでに現行のシーズン日程が過密となっている中でトップ選手の参加率が落ち込んでいた。

 しかし今回の変更は議論を呼んでおり、特に男子プロテニス協会(ATP)がデビスカップ終了から約1か月半後に独自の国別対抗戦をオーストラリアで開催することについては、意見が分かれている。

 この日、日本の西岡良仁(Yoshihito Nishioka)を6-1、6-2で下し、セルビアの勝利に貢献したジョコビッチは「ATPカップとデビスカップのどちらにとっても、これまでスケジューリングが問題だった」「個人的な意見としては、もし可能だとすれば、二つの合併。まだ将来的に可能性は開かれていると思う」と話した。

「長期的に見て、二つの大会が6週間の間隔で共存できるとは思わない。ちょっと詰め込み過ぎている」というジョコビッチは、理想的な開催時期として全米オープン(US Open Tennis Championships)後の9月末を挙げたが、同時期には欧州チームとワールドチームの対抗戦レーバー・カップ(Laver Cup)が行われているため、難しいかもしれない。

 またジョコビッチは、現在マドリードのラ・カハ・マヒカ(La Caja Magica)で開催されているデビスカップは、対戦国のどちらかのホームで行われていたときのような熱狂的な雰囲気が感じられないとも指摘している。

「このようなフォーマット変更では、ある種の犠牲がつきものだが、それ(雰囲気)が最たるものだと思う。あの雰囲気が恋しいし、セルビアのためにホームでデビスカップをプレーしていたのが懐かしい」 (c)AFP