【11月19日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は18日、自身に対する弾劾調査で証言することを「積極的に」検討しているとツイッター(Twitter)で表明した。

 トランプ氏の弾劾調査を行っている下院情報特別委員会(House Intelligence Committee)に同氏が直接出席することは、法的に高いリスクがあるため可能性が低いとされている。

 だが民主党幹部のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長がトランプ氏に委員会へ出席し「真実」を語るべきだと述べたことに対し、トランプ氏は18日のツイートで「いんちきな『魔女狩り』の弾劾について、(ペロシ氏は)私が証言することを提案した。書面でもいいと彼女は言った」と述べ、積極的に検討する姿勢を示した。

 トランプ氏は「私は何の過ちも犯しておらず、この『適正手続きを踏んでいない作り話』に信ぴょう性を与えたくはないが、(ペロシ氏の)アイデアは良さそうだし、議会を再び集中させるために積極的に検討しよう!」とツイートした。

 今回の弾劾調査のきっかけとなった疑惑では、トランプ氏が来年の大統領選の民主党有力候補であるジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領の汚職疑惑調査を行うようウクライナに圧力をかけるため、同国への軍事援助を保留したとみられている。事実ならば、米国の外交政策を利用して自身の政治的利益を追求する違法な脅迫行為となる。

 トランプ氏は2016年大統領選のロシア介入疑惑をめぐる調査では、直接面談を避け、質問に書面で回答した。それでもトランプ氏の弁護団は質問内容が厳格に制限されるよう交渉し、トランプ氏は数々の質問に「思い出せない」と回答した。(c)AFP/Sebastian Smith