マンチーニ監督、バロテッリの代表招集は「肌の色」で決まらない
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【11月12日 AFP】サッカーイタリア代表のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は11日、人種差別に対してただ意思表示をするために、FWマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)を招集することはないだろうと述べた。
欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選の残り2試合を控え、マンチーニ監督は記者会見で「私がマリオ・バロテッリを招集するとき、それは選出に値するからであって、肌の色が理由ではない」とコメントした。
「私はマリオのことを知っているし、愛している。マリオが若かった頃、私が彼をプレーさせたというのを思い出してほしい。だから私は彼のことをとてもよく知っている」
2週間前に行われた同国セリエAのエラス・ベローナ(Hellas Verona)戦で、ブレシア(Brescia Calcio)に所属する29歳のバロテッリは相手ファンから人種差別的なチャントを浴びせられ、イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長は、同選手の代表招集は「並外れたメッセージ」を送ることになるだろうと主張した。
しかし、マンチーニ監督が8日に発表したメンバーの中にバロテッリの名はなく、約1年ぶりの代表復帰はならなかった。
インテル(Inter Milan)とイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)でバロテッリを指揮したマンチーニ監督は、「サッカー界は壊れずに、団結せねばならない」と続けた。
「バロテッリは私が愛する選手で、まだいろんなことができる年齢だ。彼が再び招集されれば、それは代表チームに効果的だからであり、メッセージを送るためではない」
「今回何人かの若手を招集したのは、今から来年の3月まで彼らの動きをチェックする機会がないから」
来年行われる欧州選手権本大会の出場をすでに決めているイタリアは、15日にボスニア・ヘルツェゴビナと対戦し、18日にはホームにアルメニアを迎える。
フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)からブレシアに加入したバロテッリは、これまで7試合のリーグ戦に出場し2ゴールをマーク。
2010年にデビューを飾ったイタリア代表では36試合14得点という成績を挙げている。(c)AFP