【10月13日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選は12日、各地で行われ、イタリアがベルギーに続いて予選突破を決めた。優勝3回のスペインも終了間際に同点ゴールを許して引き分けたものの、突破にまた一歩近づいている。

 史上2回目となる緑のユニホームを着てギリシャ戦に臨んだイタリアは、後半にジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho ‘Jorginho’)のPKで先制すると、78分にはフェデリコ・ベルナルデスキ(Federico Bernardeschi)のシュートが相手に当たってゴールに入り、2-0で勝利。2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)は出場を逃したが、今回はグループ7連勝で欧州選手権の本大会出場を決めた。

 1年半前に指揮官に就任したロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は、「この短期間でなんとかチームを形にできた。簡単ではなかったが、すぐにお互いへの理解を深めてくれた選手に感謝したい」とコメントした。

「戦う姿勢を持ち、ボールを持ってプレーできるチームだが、改善点もある。これからの1年でもっと良くなっていきたい」「課題は多いが、欧州トップレベルの強豪とさほど力の差があるわけではない。代表が難しい時期を乗り越える助けになれてうれしいし、誇りに思う」

 敵地でノルウェーと対戦したグループFのスペインは、この試合でセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が代表歴代最多の168試合出場を達成し、イケル・カシージャス(Iker Casillas)の記録を上回った。

 チームは後半開始直後にサウル(Saul Niguez)のゴールで先制したが、迎えたアディショナルタイム4分、GKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)のファウルで与えたPKをジョシュア・キング(Joshua King)に決められ、今予選で初めて勝ち点3を取りこぼした。

 同グループのスウェーデンは、セバスティアン・ラーション(Sebastian Larsson)のPK2発などでマルタに4-0で快勝し、グループ2位を守った。フェロー諸島を3-0で下したルーマニアが、スウェーデンと勝ち点1差の3位につけ、2000年の欧州選手権を最後に主要国際大会から遠ざかっているノルウェーは、残り3節で隣国スウェーデンと4差の4位となっている。

 グループDでは、守護神カスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel)が好セーブを連発したデンマークが1-0でスイスに勝利し、ジョージアと敵地でスコアレスドローに終わった首位アイルランドに勝ち点12で並んだ。一方のスイスは両チームと勝ち点4差になったが、未消化の試合は一つ多く残している。

 イタリアのグループJでは、前節敗れているボスニア・ヘルツェゴビナが、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)でプレーするミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)の2ゴールなどでフィンランドから4-1の勝利を収めた。ボスニアはこれでフィンランドとの勝ち点差を2に縮め、予選突破に望みをつないでいる。(c)AFP/Martyn WOOD