【11月11日 AFP】森林火災が猛威を振るっているオーストラリア東部で11日、非常事態宣言が発令され、同国最大の都市シドニー周辺は史上初めて最高水準の火災警戒レベルに達した。

 シドニーが位置するニューサウスウェールズ(New South Wales)州の北部では、制御不能な火災が多数発生し、これまでに3人が死亡、数千人が避難を余儀なくされ、家屋150軒が損壊した。当局は「壊滅的な」火災の危険性があり、「人命や住宅が危険にさらされる」としてシドニー一帯に警告を発した。

 ただし状況はやや和らぎ、火災が発生した地域では煙霧が残っているものの、一部の住民は自宅に帰ることができた。

 しかし、12日には再び風が強まり、気温が上昇すると予想されている。(c)AFP