【11月7日 AFP】イラン原子力庁は7日、首都テヘラン南方のフォルドゥ(Fordow)にある地下施設でウランの濃縮を再開したと明らかにした。

 7日午前0時(日本時間同5時半)すぎ、原料の六フッ化ウランのガスが遠心分離機に注入された。2015年の核合意で課された履行義務が、また一つ停止されたという。

 これに先立ちイラン原子力庁は6日、翌7日午前0時からフォルドゥの施設でウラン濃縮活動を開始すると発表していた。

 フォルドゥでのウラン濃縮活動の停止は、2015年に米、英、仏、独、ロシア、中国の6か国とイランが結んだ核合意で、制裁解除と引き換えにイランが受け入れた主要な核開発制限の一つ。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領によって昨年、米国が核合意から離脱して以来、イランは合意に基づく義務の履行を次々と停止しており、今回の措置は第4弾となる。合意に残る5か国は、懸念を表明している。(c)AFP