【9月27日 AFP】国際原子力機関(IAEA)は26日、イランは高性能の遠心分離機を使ったウラン濃縮を開始していると明らかにした。2015年のイラン核合意での取り決めに新たに違反したことになる。IAEAの報告書をAFPが確認した。

 IAEAは、イラン中部ナタンツ(Natanz)のウラン濃縮施設にある高性能遠心分離機について、「高濃縮ウランを蓄積しているか、蓄積する準備ができている」と指摘した。

 濃縮は「IR-4」20基と「IR-6」30基が連結した「カスケード」2組によるもの。

「カスケード」とは、1基当たりの濃縮効率を大きく高めるため、多数の遠心分離機を連結したものを指す。イランが高性能遠心分離機によるカスケードの導入を計画していることはすでに伝えられていたが、今回の報告は、同国がこの計画を推進していることも指摘している。

 イランは欧米など6カ国と2015年に結んだ核合意で、制裁解除を条件に核開発を制限することを受け入れた。この際、イランには性能の低い遠心分離機「IR-1」の使用のみが認められていた。

 IR-4とIR-6を使った場合、高濃縮ウランの生産速度は大幅に向上する。(c)AFP