【11月6日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は5日、グループH第4節が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)は1-4の状況からなんとか追いつき、9人のアヤックス(Ajax)とホームで4-4と引き分けた。

 チェルシーは前半、タミー・アブラハム(Tammy Abraham)とGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)がオウンゴールを献上し、クインシー・プロメス(Quincy Promes)にもゴールを許した。その後ドニー・ファン・デ・ベーク(Donny van de Beek)にも得点を決められ一時は1-4とリードを許し、敗戦が濃厚となっていた。

 しかし、セサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)が1点を返しスコアを2-4とすると、アヤックスのデリー・ブリント(Daley Blind)とヨエル・フェルトマン(Joel Veltman)にそれぞれ2枚目のイエローカードが提示され、チェルシーにこの日2度目のPKが与えられた。

 2人多くなったチェルシーは、ジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho 'Jorginho’)がこのPKを決め1点差に迫ると、リース・ジェームズ(Reece James)のゴールで4-4に追いついた。その後、アスピリクエタがネットを揺らして逆転したかに思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の結果、アブラハムにハンドがあったとしてゴールは認められず、劇的な勝利とはならなかった。

 現役時代、チェルシーで輝かしい13年間を送り、チャンピオンズリーグのタイトルも獲得したフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は「これまでいくつか気が狂ったような夜や素晴らしい夜を経験してきたが、この試合は間違いなくそういうレベルだった」とコメントした。

「チームが見せた魂や精神力は素晴らしかった。ファンも喜んだと思う。もう少し締まりを良くしないといけないが、あのスピリットがあればわれわれは成功できる」

 同組のもう一方の試合では、バレンシア(Valencia CF)がリール(Lille OSC)に4-1で勝利したため、チェルシー、アヤックス、バレンシアの3チームが勝ち点7で並んでいる。

 27日に行われる次節、バレンシアのホームに乗り込むランパード監督は、「このグループは大混戦になり得るとずっと思っていた。われわれはそこに食い込めているが、やるべき仕事がたくさんあるのは確か」と続けた。(c)AFP/Kieran CANNING