【11月2日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は1日、国土安全保障長官代行に、同省のチャド・ウルフ(Chad Wolf)次官を指名する姿勢を示した。就任すればトランプ政権の不法移民対策で中心的役割を担うことになる。

 報道陣からウルフ氏が次の長官代行になるとのうわさは真実かと聞かれたトランプ氏は、「いずれ分かるよ。私たちには素晴らしい人材がそろっている」と述べた。

 トランプ氏は3週間前の先月11日、ケビン・マカリーナン(Kevin McAleenan)国土安全保障長官代行の辞任を発表。トランプ政権高官の辞任は後を絶たず、ウルフ氏が就任すればトランプ氏の下で国土安全保障省を率いる5人目の人物となる。

 ホワイトハウス(White House)のホーガン・ギドリー(Hogan Gidley)報道官は、「大統領が述べた通り、ケビン・マカリーナンは素晴らしい業績を残した。彼は「退役軍人の日(Veterans Day 11月11日)」の後に辞任する。辞任した後は、チャド・ウルフがしばらくの間、長官代行の職務を行う」と発表した。

 国土安全保障省は、米政府で3番目に大きな省。沿岸警備隊(US Coast Guard)や大統領警護隊(シークレットサービス、USSS)、連邦緊急事態管理庁(FEMA)などのほか、米税関・国境警備局(US Customs and Border Protection)などの移民関連機関も抱えている。(c)AFP