【11月2日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2019)は1日、シングルス準々決勝が行われ、カナダのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)は6-2、6-2で大会第13シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を撃破した。

 20歳のシャポバロフは、地元ファンが応援するモンフィスをわずか59分間で一蹴する圧巻のプレーを見せ、2日の準決勝では第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に挑むことになった。

 しかし、この結果に恩恵を受けたのは、世界ランク9位のマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)だった。同選手は2回戦でジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)に敗れたものの、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)の最後の切符を手にし、イタリア勢では1978年のコラド・バラズッティ(Corrado Barazzutti)氏以来のシーズン最終戦出場を果たすことになった。

 今季はツアー2勝を飾るなどして自身初の世界トップ10入りを果たしたベレッティーニは、英ロンドンで10日に開幕するATPファイナルズで好成績を残し、躍進のシーズンを締めくくりたいとしている。

 シャポバロフは試合後、「彼(ベレッティーニ)は僕にワインか何かおごってくれるとか、小さなプレゼントをくれてもいいね」と冗談を飛ばす一方で、「マッテオのためには心から喜んでいると同時に、ガエルのことは残念だ」と複雑な胸中を明かした。

「彼らは選手としても人としても素晴らしい…、だけど自分にはどうしようもないことだ」「コートに立てば全力を尽くそうと心掛けている。きょうは本当に良いテニスができたから、そうだね、マッテオが成し遂げたことには心から祝福する」

 一方、ATPファイナルズでは2016年に唯一の出場を果たし、ラウンドロビンで敗退したモンフィスは、「自分のシーズンはまだ終わっていない。国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)が残っている」とすると、「きょうの相手に対しては、自分が試合の流れを変えることはできなかっただろう」と語った。(c)AFP/Jed Court