【10月31日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は30日、来年1月にオーストラリアで開催される新設の国別団体戦、ATPカップ(ATP Cup 2020)の出場を「家庭の事情」により取りやめたと発表した。

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 フェデラーは発表文の中で、「新設されたATPカップの出場を取りやめることになり、とても残念だ」と記した。

「先月に出場の意向を示した際も、家で家族と過ごす時間が短くなり、厳しい日程で新シーズンをスタートさせることになるから、本当に難しい決断だった」

「来年について家族やチームと議論を重ねた結果、ホームで2週間長く過ごすことが、家族と自分のテニスにとって有益だと判断した」

 世界ランキングで3位につける38歳のフェデラーは28日にも、休養が必要だという理由でパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2019)を開幕直前に棄権していた。

 ATPカップの主催者はツイッター(Twitter)に「@rogerfedererは家庭の事情により、ATPカップを欠場すると発表した」と投稿し、これによりスイスが大会から除外されることになったとも明かした。

 刷新された国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)と競合することになるATPカップは、1月3日から12日にかけてオーストラリアのブリスベン(Brisbane)、パース(Perth)、シドニーで開催される。

 フェデラーは「最高に楽しみにしていた新しい大会に出場することができず、心が痛い」と続けた。「だが、ATPツアーでより長くプレーし続けたいのであれば、これが正しい決断」

「全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)で、オーストラリアのファンの皆さんにフレッシュかつ準備が整った状態で会えるのを楽しみにしている」

 今年のデビスカップは11月18日から24日かけてスペイン・マドリードで行われるが、スイスは出場しない。

 フェデラーが次にプレーするのは、来月10日に英ロンドンで幕を開けるATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)となる。(c)AFP