【10月29日 AFP】男子テニスの最新世界ランキングが28日に発表され、マッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)が初のトップ10入りとなり、錦織圭(Kei Nishikori)は11位に順位を落とした。

 前週に行われたエルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2019)で4強入りを果たすも、最終的に優勝を果たしたドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に準決勝で敗れた23歳のベレッティーニは、順位を二つ上げて9位に浮上した。

 ベレッティーニの1年前の順位は53位だったが、今季はハンガリー・オープン(Hungarian Open 2019)とメルセデス・カップ(MercedesCup 2019)を制してツアー2勝を挙げ、全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)ではラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れた準決勝に進出するなど、着実に順位を上げた。

 ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)の出場権を懸けたランキングでベレッティーニは8位につけており、今週行われるパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2019)で決勝に進出すれば、シーズン最終戦の出場は確定となる。

 全米オープンを最後に実戦から離れており、前週に右肘の手術を行った錦織は順位を三つ下げてトップ10陥落となり、カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)が1ランクアップし8位に浮上した。

 一方、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は世界1位の通算在位期間を275週としたが、来週にはナンバーワンの座をナダルに譲ることになる。

 現行のポイントシステムは直近の52週を対象とするため、ジョコビッチは昨年のファイナルズで獲得したポイントを失うことになっている。ナダルは昨年、同大会には出場していなかった。

 最新ATPランキングは以下の通り。

1位:ノバク・ジョコビッチ/9545ポイント
2位:ラファエル・ナダル/9225ポイント
3位:ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)/6950ポイント
4位:ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)/5740ポイント
5位:ドミニク・ティエム/5495ポイント
6位:アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)/4335ポイント
7位:ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)/3830ポイント
8位:カレン・ハチャノフ/2830ポイント
9位:マッテオ・ベレッティーニ/2705ポイント
10位:ロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)/2575ポイント
11位:錦織圭/2560ポイント

(c)AFP