【11月1日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2019)は31日、シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)はカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)を7-6(9-7)、6-1で下し、準々決勝に駒を進めた。

 第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と世界1位でのフィニッシュを争っている32歳のジョコビッチは、7度目のセットポイントで第1セットをものにして最後はストレート勝ちを収め、自身8度目となる8強入りを果たした。

 今週、インフルエンザに悩まされているジョコビッチは「体力面は良かったように感じた。感覚的にもさえていて、力強さや体力、スピードが良くなっていた」と振り返った。

 四大大会(グランドスラム)を16度制しているジョコビッチは、自身が持つ最多優勝回数を更新する5度目の大会制覇を目指しており、準々決勝ではアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)を6-3、6-4で下した第7シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦する。

 ジョコビッチは今月行われた上海マスターズ(2019 Shanghai Rolex Masters)と昨年のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)で21歳のチチパスに敗れており、直接対決では1勝2敗と負け越している。

 ジョコビッチは「彼(チチパス)は世界でも有数の選手」と話し、以下のように評した。

「彼の実力はすでに認められている」「彼は万能型のプレーヤーで、どんなサーフェスでも非常に良いテニスをする。テニス選手としての倫理観も素晴らしく、とても献身的。優れている方の選手が勝つと予想する」

 他の試合では、元世界3位のグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を6-3、6-2で下し、初の準々決勝進出を決めた。

 ランキングを上げ続けているディミトロフがマスターズ1000(ATP Masters 1000)の大会で8強入りするのは、昨年のロジャーズ・カップ以来となった。

 ディミトロフは同78位で全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)に臨んだが、同大会で準決勝に駒を進めたこともあり、現在は27位にまで浮上している。

 傑出したパフォーマンスでティエムを下したディミトロフは、準々決勝でクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)と顔を合わせる。

 3回戦で予選勝者のジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)と対戦したノーシードのガリンは、最終セットのタイブレークで3度のマッチポイントをしのぐなど最後は5ポイントを連取し、6-7(4-7)、6-4、7-6(8-6)で勝利して、マスターズ1000で初の準々決勝進出となった。(c)AFP/Jed Court