【10月30日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2019)は29日、中国・深セン(Shenzhen)で3日目が行われ、肩の負傷で大会を棄権した大坂なおみ(Naomi Osaka)の代わりに出場したキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)が3-6、6-3、6-4で大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を破った。

 同日に行われた試合ではベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)がペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を下しており、レッドグループでは4選手すべてに準決勝進出の可能性が残っている。

 第1セットを落としたベルテンスは第2セットも1ブレークダウンとなり、一時はかなり厳しい状況に立たされたかにみえたが、そこからは強烈なリターンと攻撃的なネットプレーで形勢を逆転し、世界ランキング1位の女王を圧倒した。

 この試合の前に世界ランク3位の大坂が大会を棄権したことを受け、急きょ声がかかった同10位のベルテンスは、「もちろん常にプレーする準備はできているけど、きょうチャンスが回ってくるとは思っていなかった」とコメント。計13回のブレークが生まれた2時間超えのシーソーゲームについては、「序盤は苦しんだが、試合が進むにつれ、どんどん調子が良くなっていた」と振り返った。

 一方、勝てば準決勝進出が決まるはずだったバーティは、「スコアで上回っていた時に、きちんととどめを刺すことができなかった」と話し、序盤のリードをふいにした点を悔やんだ。

 後の時間帯に行われた一戦では、第7シードのベンチッチが6-3、1-6、6-4で第6シードのクビトバにフルセット勝ち。大会初戦では女王バーティに敗れたが、勝ち上がりへ望みをつないだ。

 レッドグループでは31日、ここまで未勝利のクビトバがバーティと、ベンチッチがベルテンスと準決勝進出を懸けて対戦する。(c)AFP/Tristan Lavalette