【10月29日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2019)は28日、中国・深セン(Shenzhen)で2日目が行われ、大会第5シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は3-6、7-6(8-6)、6-3で第4シードのビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)から逆転勝ちを収めた。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女王のハレプは、第2セットに相手のマッチポイントをしのぐとその後は猛反撃に転じ、深セン大運中心(Shenzhen Universiade Sports Centre)で2時間34分に及んだ激戦を制した。

 一方、今大会最年少の19歳で出場しているアンドレスクは、第2セットの第12ゲームでマッチポイントを握ったものの、チャンスを生かせずにプレーが崩れてしまった。

 今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を破り大きな注目を集めていたアンドレスクは、その自信とともにキャリア初めてとなるシーズン最終戦の初戦に臨んだ。

 四大大会(グランドスラム)通算2勝のハレプとのマッチアップで、アンドレスクはベースラインからの強烈なリターンで相手のサーブを攻略し、3ゲームをブレークするなど圧倒的な強さで第1セットを先取した。

 しかし、第2セットは一転してシーソーゲームとなり、互いにサービスキープに苦戦する中で、ハレプがここぞというときに本領を発揮し、勝負はフルセットへ。アンドレスクが腰を痛めてセットの間に治療を受け、最終セットではプレーが鈍っていたのに対し、ハレプは勢いを取り戻して一気に試合の主導権を握った。

 アンドレスクは試合後、「第2セットはチャンスを生かせなかったから、そのことが本当に悔しい」とコメントするにとどまり、けがの状態について詳細を明かすことはしなかった。

 パープルグループのもう一つの試合では、第8シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が1時間53分の末に、第2シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を7-6(14-12)、6-4で撃破し、ハレプとともに白星発進した。

 タイトル連覇を目指しているスビトリーナは、この日42本のアンフォーストエラーを記録するなどミスが続いたプリスコバに対し、ここ最近では4連勝と圧倒している。(c)AFP