【10月30日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2019)は29日、シングルス2回戦が行われ、大会第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は予選勝者のジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)に6-4、2-6、4-6で敗れ、まさかの敗退となった。

 快進撃を見せて世界ランキングで4位まで浮上したメドベージェフだったが、この日は同65位のシャーディに逆転負けを喫し、7大会連続となる決勝進出はかなわなかった。

 23歳のメドベージェフは「残念だ。(試合後)10分から15分は腹が立っていたが、その後はこれも人生だと考えられた」「勝つときもあれば負けるときもある。負けはしたが、経験として受け入れることができる」とコメントした。

 メドベージェフは最終セットに9度のブレークポイントを手にしたが、地元の観客から大声援を受けたシャーディにしのがれた。シャーディは3回戦で、第15シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)とクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)の勝者と対戦する。

 メドベージェフは7月から6大会連続で決勝に駒を進め、この間にウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)と上海マスターズ(2019 Shanghai Rolex Masters)で優勝を飾ったほか、全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)では激闘の末にラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れたが、準優勝を果たした。

 また、シャーディ戦の第2セットを落としたことで、メドベージェフのセット連取は19でストップとなり、最終的に黒星を喫したことで連勝も9試合で止まった。

 その他の2回戦では、前年王者で第8シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)が6-7(5-7)、6-3、5-7でジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)に敗れた。

 ハチャノフは昨年、決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破るなど4人のトップ10選手に勝利して同大会を制したが、この日は良くも悪くもないパフォーマンスで早期敗退が決まった。これにより、わずかに残されていたATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)出場の望みはついえた。

 世界ランキング8位のハチャノフを下した同36位のストラフは3回戦で、第10シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)とワイルドカード(主催者推薦)のジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)の勝者と対戦する。

 また、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、フェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に6-1、6-3で快勝し、連覇が懸かるATPファイナルズ出場の可能性を高めた。

 8人が出られるシーズン最終戦の出場権獲得に向けたランキングで7位につける22歳は次戦、第11シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)とデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)の勝者と顔を合わせる。(c)AFP/Jed Court