【10月28日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は27日、今週行われるパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2019)とシーズン最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)でのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とのナンバーワン争いを控え、「世界2位より1位でいることを好む」と話した。

 33歳のナダルが世界ランキング1位で今季を締めくくることになれば、同選手にとっては5度目となり、ジョコビッチやロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ジミー・コナーズ(Jimmy Connors、米国)氏に並ぶことになる。

 最新のランキングでナダルは首位のジョコビッチを追っているが、両者の争いは接戦となっており、それについてナダルは「素晴らしい」とコメント。

「世界2位より1位、3位より2位でいることを好む。そして、もちろん世界ランキング1位で一年を締めくくるのは特別なこと。それを実現させたい」

 9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)で19度目となる四大大会(グランドスラム)制覇を成し遂げてから、ナダルが出場した大会はレーバー・カップ(Laver Cup 2019)のみとなっている。

 ナダルは「全米オープンの後は手に問題があったから、望んでいた通りにレーバー・カップを終えられなかった。それからしばらくは立ち止まらなければならなかった」と続けた。「100パーセントの状態でプレーするという目標を掲げ、僕はここにいる。それが期待していること」

 ナダルはパリ・マスターズで一度も優勝したことがないが、パリが自身にとって縁起の悪い街であるという考えを受け入れることを拒んだ。

 今年48勝6敗、ここ29戦では28勝という成績を収めているナダルは、「ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で12勝できたのが幸運でないとすれば、ここで優勝できていないことは不運ではない」と語った。

 ナダルが最後に敗れたのは、フェデラーとのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)準決勝となっている。(c)AFP