米下院、トランプ氏弾劾調査で31日に決議案採決へ 共和党の批判に対抗か
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【10月29日 AFP】米民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は、ウクライナ疑惑をめぐるドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の弾劾調査に関する決議案を31日に本会議で採決すると明らかにした。民主党関係者が28日、AFPに明らかにした。民主党は、公聴会を含めた弾劾手続きを進めていく方針。
この民主党関係者によると、決議案は「弾劾調査の次の段取りを決める」もの。トランプ氏と複数の共和党議員が、本会議での採決をしないまま弾劾手続きを進めようとしていると民主党を批判していることに対抗する措置とみられる。
定数435の下院で民主党議員228人が弾劾もしくは弾劾調査を支持しているため、決議案は可決される可能性が高い。
ペロシ氏は、決議案は「米国民に開かれた公聴会手続きを確立し、証言内容の記録文書の公開を認め、弾劾条項を審議する下院司法委員会に証拠を送るための手続きを定めるもの」だと説明した。
約1か月前から行われている弾劾調査での証人の証言は全て非公開で行われており、共和党から調査が秘密主義で違法だとの批判が出ている。(c)AFP