【10月28日 AFP】27日に行われたラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)準決勝で、ウェールズを退けて決勝に進出した南アフリカのSOハンドレ・ポラード(Handre Pollard)が、イングランドとの決勝は「チェスの試合」になるだろうと話し、「全力を振り絞る」覚悟が必要だと気を引き締めた。

 南アフリカが19-16で勝利した中で、ポラードはペナルティーキック4本、コンバージョンキック1本を成功させてプレーヤーオブザマッチ(POM)に輝き、3回目のW杯制覇が懸かる決勝へチームを導いた。しかしポラードは、準決勝のニュージーランド戦で「信じられないほど良いプレー」をしたイングランドは、優勝へ向けた高い壁になると話している。

「(イングランドは)肉体的には一段上のレベルに達していたし、こちらはそれを止める必要がある。個人的には、どちらもキック主体のラグビーを得意としていて、それに強い誇りを持っているチームだと思う。だから、優れたチェスの試合のような勝負になるだろう」

 準決勝のイングランドは最高レベルのプレーを見せてオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)を19-7で退け、決勝でも下馬評では有利とみられている。ポラードは、全力で勝利を目指したからこそウェールズとの肉弾戦に競り勝てたと話し、来月2日の決勝でも同じことをする必要があると訴えている。

「全力を振り絞ることが僕らの信念だ。プレーオフの試合や決勝トーナメントでは、そうした姿勢が勝利をもたらす」「プレーの正確性が足りない時間帯もあったが、必死に戦うことはできたし、その部分にはかなり自信を持って来週に向かえるはずだ」

 ポラードは、決勝ではオーウェン・ファレル(Owen Farrell)とジョージ・フォード(George Ford)という、イングランドのダブル司令塔が立ちはだかると考えている。イングランドが誇る2人を惜しみなく称賛したポラードは、報道陣に「多分、相手はまたフォードとファレルのコンビで来るだろう。非常に良いコンビだ。これ以上ないというくらいにね!」と話した。(c)AFP