【11月4日 AFP】ラグビーテストマッチが3日、各地で行われ、イングランドは12-11で南アフリカから逆転勝ちを収め、英ロンドンのトゥイッケナム(Twickenham)でのシリーズ初戦を白星で飾った。

 けが人が続出しているホームのイングランドは終了7分前、主将のCTBオーウェン・ファレル(Owen Farrell)がこの日3本目のペナルティーキックを成功させ、1点の勝ち越しに成功した。

 しかし、80分を戦いきって試合が終了した瞬間には緊張感が高まる場面があった。ファレルが途中交代で出てきた南アフリカのアンドレ・エスターハイゼン(Andre Esterhuizen)に対し、ノーバインドタックルをしたかについて、主審がTMO(テレビジョンマッチオフィシャル)に確認を取った。

 結局、TMOはファレルのタックルは正当なものだったと判定。スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)に逆転の可能性があったペナルティーは与えられなかったが、ファレルは英雄から一転、危うく戦犯になるところだった。

 この日はディラン・ハートリー(Dylan Hartley)と共同キャプテンを務めたファレルは試合後、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し「あれだけの勢いで走ってくる選手を腕で抱え続けるのは難しいが、何とか有効なものでほっとしている」と話した。

 一方、敗れた南アフリカのラシー・エラスムス(Rassie Erasmus)ヘッドコーチ(HC)はいら立った様子で、「リプレーはよく見えなかったが、もしあれがありならば、うちもああいったタックルを始めるべきだ」と辛辣(しんらつ)なコメントを残した。

 米シカゴのソルジャー・フィールド(Soldier Field)では、シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2018)王者のアイルランドが54-7でイタリアに大勝。ウェールズはホームでスコットランドに21-10で勝利している。(c)AFP/Julian GUYER