【11月4日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2019)は3日、中国・深セン(Shenzhen)で最終日が行われ、大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)が6-4、6-3で第8シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)を下して優勝し、男女通じてテニス史上最高額の優勝賞金442万ドル(約4億8000万円)を獲得した。

 世界ランキング1位のバーティは、これまでスビトリーナに過去5戦全敗だったが、この日は試合時間1時間26分で見事にジンクスを破った。今大会で敗れたのは代替出場を果たしたキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)戦のみで、初出場でシーズン最終戦を制した史上5人目の選手となった。

 今後は9日から始まるフランスとの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2019)決勝でオーストラリアを引っ張るバーティは、「過去最高の一年になった」「今夜はチャンスを手にしたときにしっかりと生かせた」「このような大一番でああいったレベルのプレーができて非常に満足している」と話した。

 一方のスビトリーナは、昨年のWTAファイナルズ以来となるツアー優勝を逃した。今週は決勝まで1セットしか落としていなかったが、最後は力が及ばなかった。オフシーズンは痛みが残る右膝のけがの治療に使い、「来シーズンに向けて健康になるのが最優先」だという。

 ダブルスでは、第3シードのティメア・バボス(Timea Babos、ハンガリー)/クリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)組が6-1、6-3で第2シードの謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ、台湾)/バーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova、チェコ)組に快勝し、大会連覇を果たした。

 WTAファイナルズが深センで行われるのは今年が初めて。昨年までは5年にわたりシンガポールで開催されていたが、今後は2028年まで深センで行われる。中国への開催地移転では、1400万ドル(約15億円)という目のくらむような賞金総額が大きな話題を集めた。(c)AFP