ミャンマー武装組織がフェリー襲撃、兵士や警官ら40人超を拉致 西部ラカイン州
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【10月27日 AFP】ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州で26日、少数民族ラカイン人の武装組織がフェリーを急襲し、警察官や兵士ら40人超を拉致した。国軍が明らかにした。紛争の絶えない同州では、同様の事件が相次いでいる。
ラカイン州では、仏教徒の少数民族ラカイン人の自治権拡大を求める武装組織アラカン軍(Arakan Army)を掃討するため、国軍が数千人規模の兵力を投入。しかしアラカン軍による強襲や拉致、即席爆発装置(IED)により、多大な犠牲を払うことになった。
国軍のゾー・ミン・トゥン(Zaw Min Tun)報道官によると、非番の警察官や兵士らを乗せたフェリーは26日朝、川岸の遮蔽(しゃへい)陣地に隠れていたアラカン軍に銃撃を受け、着岸を余儀なくされた。
「国軍の兵士10人超と警察官30人、刑務官2人」を含む乗客40人超がフェリーから降ろされ、連れ去られた。当局はヘリコプターを使ってアラカン軍の追跡を実施。大部隊が川を渡るのを確認したという。
AFPはアラカン軍に取材を試みたが、現在のところ回答は得られていない。
ラカイン州では2週間足らず前に、スポーツチームを装った反政府勢力とみられる集団がバスを襲撃し、消防隊員と市民数十人を拉致する事件が起きたばかり。(c)AFP