【10月26日 AFP】エチオピアで、今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)に選ばれたアビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相に抗議するデモが民族対立に発展し、東部オロミア(Oromia)州での死者が67人に達した。警察が25日、明らかにした。

 地元警察署長は「オロミア州での死者は計67人」と発表。うち5人は警察官だとしている。

 暴力行為は23日、首都アディスアベバに加え、同州のほぼ全域で発生。デモの発端は、アビー首相を批判している民族活動家のジャワル・モハメド(Jawar Mohammed)氏が、治安部隊によって自身への攻撃が画策されていると批判したことだった。ただ警察当局は、ジャワル氏の主張を否定している。

 ジャワル氏は、アビー首相が独裁者のように振る舞っていると非難。来年予定されている選挙でアビー首相と争う可能性も示唆している。

 同警察署長はAFPに対し、オロミアの暴力は収束したと表明。しかし国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の研究員は、25日の夜になっても攻撃の報告を受けていると述べている。(c)AFP