【10月14日 AFP】英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は14日、エリザベス英女王(Queen Elizabeth II、93)が臨席する壮麗な議会開会式で施政方針を提示し、欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット、Brexit)を最優先事項に掲げた。

 施政方針は政府関係者らが執筆し、女王が読み上げる。国会議員らを前に、金色の玉座から演説したエリザベス女王は、いまだ定まらない離脱合意案から環境問題まで、多岐にわたる26の法案を発表。

「わが政府は、英国の欧州連合からの離脱が10月31日に確実に行われることを常に優先事項としてきた」「わが政府は、自由貿易と友好関係に基づいた欧州連合との新たな関係に向けて尽力していく方針だ」と述べた。

 だが、EU首脳会議が今週予定される中、円満合意の締結に残された時間は少なくなっており、実現可能とみられる提案もほとんどないばかりか、解散総選挙を予測する声もある。(c)AFP