【9月13日 AFP】ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は12日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)期限直前まで議会を閉会するようエリザベス女王(Queen Elizabeth II)に進言した際、虚偽の理由を告げて女王をだましたとの指摘について「絶対に違う」と否定した。

 ジョンソン首相は先に、政権が新たな立法議案に着手するために必要だと主張し、今月10日から来月14日まで5週間の議会閉会をエリザベス女王に進言していた。

 だが、異例の長期閉会には、来月31日のブレグジット期限に「合意なき離脱」を強行する計画への反対の声を封じるのが狙いだとの見方が強く、党派を超えて批判が噴出。英スコットランドの最高裁に当たる民事控訴院は11日、ジョンソン首相の議会閉会は「違法」であり「議会の妨害」が目的だったとの判断を下した。

 12日、ジョンソン首相は閉会の目的をめぐってエリザベス女王をだましたのかと英メディアに問われ、「絶対に違う」と否定した。

 英政府はスコットランド民事控訴院の判断について、ロンドンの英最高裁に上訴しており、17日に審理が行われる予定。議会は現在閉会中で、来月14日に再開する。(c)AFP/Joe JACKSON