【7月30日 AFP】英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)新首相(55)と交際相手のキャリー・シモンズ(Carrie Symonds)さん(31)が29日、ロンドンの首相官邸に入居した。未婚のカップルが英首相官邸に居住するのは初めて。

 シモンズさんは保守党の元広報担当者で、2012年にジョンソン氏がロンドン市長に再選した際にはその選挙運動に参加した。同氏の首相就任以来、英タブロイド各紙は2人の話題でもちきりだった。

 首相官邸の報道官は、「首相はきょう、公式に入居する。彼のパートナーもここに住むことになる」と表明。2人の居住地をめぐり数週間にわたり飛び交っていた臆測に終止符を打った。

 ただ、2人の居住地は有名なダウニング街(Downing Street)10番地の黒いドアの背後にはない。この名誉ある番地に住むことになるのはサジド・ジャビド(Sajid Javid)新財務相で、ジョンソン首相とシモンズさんの官邸は隣接する11番地となる。

 11番地にはジャビド財務相のオフィスがあるが、10番地よりも広々とした4寝室の居住スペースもある。この官邸交換を最初に行ったのはトニー・ブレア(Tony Blair)元首相で、以後これが伝統となり、テリーザ・メイ(Theresa May)前首相と夫のフィリップ(Philip)氏も11番地に住んでいた。

 英国の「ファーストガールフレンド」と呼ばれているシモンズさんは先月、ジョンソン氏と激しい口論となり、隣人が警察に通報する騒ぎが起きて以来、ほとんど公の場に姿を見せていない。(c)AFP