【10月12日 AFP】陸上、男子マラソンのエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)が12日、フルマラソンの2時間切りを達成して歴史を塗り替えた。

 オーストリア・ウィーンにあるプラーター公園(Prater Park)に記録達成をより可能なものにするため設置された特設コースで、キプチョゲは非公式ながら1時間59分40秒2を記録し、史上初めてフルマラソンで2時間切りを達成した。

 五輪金メダリストでもある34歳のキプチョゲはすでに、第45回ベルリン・マラソン(45th Berlin Marathon)で2時間1分39秒の世界新を記録している。

 キプチョゲは、総勢41人のペースメーカーとスピードを設定する先導車にともなわれ、2年前にイタリア・モンツァ(Monza)で達成を逃した記録を打ち破った。

 キプチョゲは「自分が最初の男だ。人間には誰にも限界がないと、多くの人に知らしめたい」と語っている。

 かなり整然と1キロ2分50秒のペースを保ち続けたキプチョゲは笑顔を見せながら手振りを交えてフィニッシュラインを通過。沿道ではケニア国旗を振る多くのファンが並び、大声援を送る中、中盤頃には記録を11秒上回るペースで走っていた。(c)AFP/Julia ZAPPEI