【10月12日 AFP】女子テニス、オーストリア・レディース・リンツ(Upper Austria Ladies Linz 2019)は11日、シングルス準々決勝が行われ、米国の新鋭コリ・ガウフ(Cori Gauff)は7-6(7-1)、6-4で大会第1シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)を撃破し、自身初のツアー準決勝進出を決めた。

 現在15歳のガウフは、2004年にウズベキスタン・タシケント大会を制したチェコのニコル・バイディソバ(Nicole Vaidisova)氏の後では最年少でのWTAツアー4強入りを果たした。しかし、次戦の戦略を立てるのは、3年生(8歳から9歳)の頃から始めたオンラインスクールの宿題をこなすまで、しばらくお預けになるという。

 この日午後の試合を終えたガウフは、これからホテルの部屋で宿題に取り掛かるといい、「コートを後にしたばかりだから、まだ準決勝のことは考えられない」とすると、「きょう片づけないといけない宿題のことを考えている。まだ内容は知らないけど」「数学、国語、歴史とか主要科目を勉強している。何をやる必要があるのか分からないけど、宿題があるのは確か」と明かした。

 12日に行われる準決勝でガウフが対戦するのは、アンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic、ドイツ)に決定。世界ランク75位の同選手は、スロバキアのヴィクトリア・クズモワ(Viktoria Kuzmova)に6-4、6-1で勝利し、今季初のベスト4入りを果たした。

 WTAツアーの年齢制限により、次週のルクセンブルク・オープン(BGL BNP Paribas Luxembourg Open 2019)が今年最後の大会になるガウフは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)でベスト16まで到達し、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)でも3回戦に進出するなど、今季はこれが5度目のWTAツアー本戦出場となっている。 

 世界ランク110位のガウフは、今大会の勝ち上がりによって14日に発表される世界ランキングでトップ100以内に入ることが確定しており、来年1月に開催される全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)の出場も決まった。

 その他の準々決勝では、第8シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova、ロシア)が6-2、6-4でクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)を下して4強入り。

 2017年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)を制したエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)は7-5、6-1でエレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)に勝利し、準決勝に駒を進めた。(c)AFP/Bill SCOTT